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ライフワーク 在りし日の宮田卓夫先生
 

 平成10年頃より、当時飯田市立鼎中学校に教頭先生として勤務されていた宮田卓夫先生が飯田下伊那の小中学校の校歌を紹介するホームページを作成し、インターネット上で公開を始められました。

 校歌を通じてふるさとのすばらしさを紹介し、大人になった人たちにも母校の校歌を通じてふるさとのすばらしや自然を懐かしんでもらいたい。多忙な校務の合間をぬって学校を訪れ、歌碑を写真に撮り、校歌をコンピュータ上で再生できるようにMidi形式の演奏データへ変換し、いつしか「校歌は心のふるさとプロジェクト」として他の先生方の協力を得ながら、宮田先生のライフワークともいえる大切なテーマとなっていきました。

 校長先生になられてからも赴任先の地域の学校の校歌を紹介するホームページの作成に着手され、木曽地方、塩尻地方と範囲は広がっていきました。そしてホームページを見た方々からの反響は県内はもとより全国、海外に及び、マスコミにも紹介されるなど、「長野県内すべての小中学校の校歌を紹介するホームページに育てたい」という宮田先生の夢は一歩一歩、成長していったのです。

 ところが、平成17年4月膵臓ガンのため、宮田先生は他界されてしまいました。本当に突然の出来事でした。主を失ったホームページは公開ができなくなり、宮田先生の夢はとぎれざるを得ませんでした。

 しかし、ホームページをごらんになってくださった方々の反響は大きく、宮田先生が亡くなられたその後も、ホームページ復活の問い合わせを数多くいただきました。私たちはあらためて宮田先生が取り組まれてきたホームページの存在価値を認識させられたのです。

 平成18年4月私たちはホームページの再生に取り組むことになりました。宮田先生が作られたホームページはすばらしいものですが、今後のホームページの継続をふまえて、思い切ってリニューアルをします。

 まだまだ宮田先生が作られていたものの十分の一も再生できていませんが、長野県すべての小中学校の校歌の紹介という夢の実現に向けて歩んでいきたいと思います。

平成18年4月1日
下伊那教育会教育音楽同好会